カーテン夢工房

カーテン屋の奮闘記・イッキに書いても日記

大阪市西区で「カーテン夢工房」というカーテン屋をしている私が日々感じることを書いていき、ホームページ上で公開していきます。業界の話やお客様の話など、仕事を絡めながら私自身の考え方を書いていきます。

1、5倍、 2倍使いって? 1.85倍使いでもいいじゃないの

オーダーカーテンでは、よく1.5倍使い、2倍使い、2.5倍使い、3倍使いというような言い方をします。

これは生地のボリュームを表現していまして、わかりやすく言えば例えば、100センチ巾のカーテンをつくるのに、生地をヨコに150センチにして、ヒダをとって100センチにするのを1.5倍使いといいます。

ヨコに200センチにして、ヒダをとって100センチ巾のカーテンをつくる場合は2倍使いといいます。
ヨコに250センチにしてヒダをとって100センチ巾のカーテンをつくる場合は2.5倍使いといいます。

実際は、耳の折りかえし分があったり、生地巾の関係でもう少し余分に使ったりもします。

先日、別サイトの「カーテンと窓周り質問箱」に「2,5倍使いはやり過ぎですか」という質問がありました。企業のパソコンによってはウイルス対策とやらで、画面が真っ赤になってみられないというところもあるようなので一部コピーします。

「リビングにつけるレースのカーテンを2.5倍ひだにしようか迷っています。
レースは夜以外ずっと目にするものですので、美しく規則的なS字のうねりを表現したいのです。
ひだをより美しく見せるためにあえて無地のレースを選びました。

しかし一般には、ひだを美しく見せるために2倍ひだにするというのはよく聞きますが、2.5倍ひだはあまり聞いたことがありません。
なぜなのでしょう?
2.5倍はやりすぎなのですか?」

これに対して私が回答しています。詳しくはこちらを読んでおいてください。

ここに書かれている「ひだを美しく見せるために2倍ひだにするというのはよく聞きますが、2,5倍ヒダはあまり聞いたことはありません。」が少し引っかかったのです。

20年前ぐらいまでは、レースの2,5倍使い、3倍使いというのはよくやっていました。

いまだ大阪のとある百貨店にいくと、メーカーから派遣されている派遣販売員の方で、「レースは3倍使いがいいですよ」とおっしゃる方がおられます。あのバブル時代によく販売された方で、あの夢をもう一度みたいな・・・・・

今は、オーダーでは2倍使いが主流なんですが、オーダーの1,5倍使いというのもよくあります。これはカーテンの低予算化やむしろ1.5倍にした方がきれいにみえる柄も増えたからです。

ですから、「ヒダを美しくみせるために2倍ひだにする」というのは1.5倍使いに対してです。

この1.5倍使い、2倍使いというのは、販売する側が便宜上そのように言っているだけだと私は思っているのです。

専門店ならば、生地をみてこの柄ならば巾を落とさないでそのまま使った方がきれいだなと思ったらそのまま使うので1.8倍使いになったり1.9倍だったり、1.6倍だったりします。

むしろ、柄を活かした使い方をすべきだと思っています。

我々専門店は、お客様と向かい合って打ち合わせをしていますので、発注するときにどんな柄かをわかって発注しています。

しかし、大きなチェーン店やメーカー縫製は、コンピューターがマニュアル化されたものを自動的に指示をするため、細かいチェックができず、1.5倍使いとか2倍使いという指示を入力すると、自動的に巾を落とす指示になっているのではないかと思っています。

メーカー縫製をやっていないし、確認をしていないので確かではありません。

同業者のツイッターで、こんなのがありました。

150幅の生地で2倍使いで、巾376センチでメーカー発注したところ、コンピューターでは2倍使いなので、これは6幅使いになり、6幅の金額になります。しかし、あと2センチ短い374センチならば5幅で金額がかなりやすくなり、巾376センチを5幅でやってもまったく問題はないのです。

同業者の方はお客様には5幅分で見積りをされていたのですが、メーカーに発注されていたので6幅分の請求がきていたという話です。

実際にメーカーではコンピューターの指示で6幅分使って、巾落としをしているのだとおもうのですが、これなんかはちょうど2倍でなければならないということはないのです。もったいない話です。

 

 今日、工事担当者が取付にいった商品で、行く前に社内で吊って写真を撮っています。

ハーレークイーンのトゥインクルトウで、生地巾が137センチでヨコのリピートが68,5センチです。生地1巾に2つの柄がヨコに並んであるということです。

上は店内の吊りサンプルで、取付けたのはこの色違いです。

これは、このシューズの柄をいかさないといけない商品なんです。

カーテンをつくった幅は148センチ(両開き)です。

1.5倍使いとなると単純にいうと、ヨコに222センチ必要(実際はもう少し多く使います)で2巾使うと274センチになるので幅を落とさなければならないのです。

2倍使いにすると、生地はヨコに単純にいうと148センチ×2倍で296センチ必要で137センチ幅の生地2巾ではたらず、3幅必要になってきます。

ここで、別に2倍使いにしなければならない必要性はないのです。

2巾だけ使うと、単純計算では137センチ幅×2巾=274センチ。これを148センチで割ると
1.85倍になります。

1.85倍にすると3つ山ができないので2つ山でやります。1つ山では山が大きくなり過ぎます。

店内で仮に吊ったものです。片開き分を1巾いっぱい使っています。

これでなにか問題はあるでしょうか?

オーダーカーテンはどこで買っても同じではないのです。

販売員の感性が加味されるのです。

 

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換気口とカーテンの干渉

新築のマンションによく取り付けにいきます。

ほとんどの場合、新築でもカーテンレールがついています。レールに関しては、我々の立場では何も言えませんが、我々専門店ならばふつうは取付けないリーズナブルなものがついています。物件自体何千万もするのにカーテンレールがあまりにも不釣り合いのものが多いのです。

もっと考えて欲しいなと思うのは、換気口とカーテンの干渉です。

 

数年前に法律が改正されて部屋の中には換気口をつくらなければならないのです。

 そのため、必ず窓側の壁にあるのですが、写真のようにカーテンを吊った時のヨコにあることが多いのです。

そうすると、換気口に近いところのカーテンが真っ黒になります。

設計段階でここまで考えてされていないことが多いのです。

もちろん入居までに、カーテンを吊るまでに、これに気付く人はおらず、生活して1年後ぐらいに汚れに気付かれます。

私どもは、数々のカーテンクリーニングもさせていただいていますのでよくわかっていまして、レースが黒くなったのは何度洗ってもきれいになりません。

これを防止するには、写真でいうならば右側だけでも透明の薄いアクリル板で塞ぐことです。
それによってカーテンの寿命は長持ちします。

室内の空気を換気するための換気口なので全面に塞ぐことはやめて下さい。

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1,5倍使いの1つ山ヒダと2つ山ヒダの違い

今日の大阪は寒かった。

私は京都の南部出身で、以前もブログに書いたのですが、

暑さ寒さも彼岸まで まだあるわいな一切経 比良の八講荒れじまい

といいます。

4月8日の奈良の白亳寺 (びゃくごうじ) の一切経の法要が終わるまでは油断するなということと、京都でよく言われる表現ですが大津の比良の八講の法要が3月26日に行なわれ、その時に寒風が吹き荒れて、寒さも終わるという意味です。まさにそんな感じでした。


昨日、吊り込みに行ったお客様から1.5倍使いでカーテンをつくっていて1つ山ヒダにしていることがひじょうにいいねぇとほめていただきました。

よくブログを読んで頂いている方で、「それを【ペンタック】というのですか」といわれました。ペンタックというのは私が1つ山のことをそう言っているだけで世間では認知されていない言葉です。

私どもは早くから1.5倍使いの場合は1つ山ですることをすすめています。

1.5倍使いでも1つ山と2つ山とはどう違うのかを説明します。

基本的には生地を製作巾に対して1,5倍使うのでボリュームは同じです。

1,5倍使いというのは、巾1Mのカーテンをつくるのに巾1.5Mの生地を用意してヒダをとることをいいます。

2倍使いというのは、巾1Mのカーテンをつくるのに巾2Mの生地を用意してヒダをとることをいいます。

以前はオーダーは2倍使い、既製カーテンは1.5倍使いというような言い方をされていましたが、ここ数年はオーダーでも1,5倍使いはよくやります。


オーダーでも1.5倍使いは2つ山が多いと思います。

下の写真は川島織物セルコンが住宅メーカーの物件でフジエテキスタイルの生地を1.5倍使いで2つ山ヒダで縫製したものです。

CIMG4053CIMG4058










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簡易型形態安定加工(川島織物セルコンでいうソフトウエーブ加工)がされています。

下の写真は1.5倍使いで1つ山ヒダ(ペンタック仕様)で当店の縫製です。

CIMG4100CIMG4101










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(写真はすべてクリックすると拡大します。)

1つ山ヒダと2つ山ヒダの大きな違いはヒダとヒダの間隔です。

使っている生地のボリュームは1,5倍で同じならば、2つ山ヒダの場合はヒダの部分に生地がたくさんとられるのでヒダ間隔があきます。
だいたい16~17センチです。

それに対して、1つ山ヒダならば、ヒダ山を取る生地の量が少なくなりますので、ヒダをたくさんとることができ、ヒダ間隔も少なくすることができます。

通常2倍使いと同じ12~13センチのヒダ間隔になります。

写真を見比べていただきたいのですが、私どもはヒダ間隔が短い方がきれいと考えており、1つ山をすすめています。

1つ山にする場合は縫込みアジャスターフックにして形状記憶加工をした方がきれいになります。



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今日の現場 マンションにカーテンの吊り込みに行ってきました。

3月8日 みつばちの日。

今日の現場

新築マンションにカーテンの吊りこみに行ってきました。
工事が立て込んでますと私もよく現場に行きます。

今日はレールがついているところに吊り込みだけですが、リビングの大きい窓は、少しL型になっていて全長で6M弱あります。
レールの高さは2m24㎝で、この高さならば脚立が必要なのです。

私は220センチまでならば脚立がなくてもレールにカーテンをつけることができるのですが、あと5センチほどで背伸びしても取付がしんどいののです。

そんな時に役に立つのが、折りたたみ式の踏み台です。
これは、100円ショップのダイソーで525円で買ったもので、養生にしている座布団は105円です。
CIMG3870





















CIMG3871CIMG3872











このセットがあれば、高さ240センチまでならば脚立なしで取り付けることができるのです。
耐用重量は90キロまでで、余裕でセーフです。

これならば、高層マンションでも工事関係者は並ばなければならないエレベーターでも、こそこそと優先して乗せてもらえます。


今日の現場のポイントはもう一つあります。

大きい窓の正面が520センチあり、L型でコーナーになっていて短い方が60センチほどあります。

この場合は、単なる両開きにしないで、正面の大きい窓のまん中のサッシのところで右片開きと左片開きに分割するときれいにみえます。

そのため、右と左の幅が違ってきます。コーナーの方の窓は内側のレールと外側のレールの長さも違うため、ドレープとレースの幅も違ってきます。

CIMG3874





















(写真はクリックで拡大します。)

レースは簡易型の形態安定加工をしていて、ドレープ(厚手カーテン)は形状記憶加工をしています。そのため、開けた状態でもきれいなプリーツがでます。

大きい窓は、形状記憶加工をすると開けた時にかさばらないのできれいです。
この現場ではコーナーの方にくる右片開きは幅320センチになっています。

当店では、片開きで幅3mを超えても形状記憶加工ができる設備をもっていますが、メーカー縫製でやると片開き最大製作巾が3mのところが多いので気をつけてください。


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住宅メーカーのインテリアアドバイザーと勉強会

最近、携帯からこのブログへのアクセスがひじょうに増えているのです。多い時は1日300件ぐらいあります。どんな人が携帯でブログを読んでいただいているのか気になっているのです。

たぶん、若い人なんだろうか?

今や15歳以上ならばほとんどの人が携帯を持っていると言って過言ではないと思います。どれだけ、使いこなされているのかはわかりませんが・・・・

さて、本題です。

今日は得意先の住宅メーカーのインテリアアドバイザーを相手に勉強会をしました。たくさんの人が参加していただけるとのことで、昨晩QRコード付きのレジメをつくりました。

勉強会資料1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 話す内容は私のブログとリンクしていまして、携帯のバーコードリーダーでQRコードにフォーカスすれば、携帯でブログが読めるようにしてあります。

う~ん。 私の方がはるかに若かった~。

他の住宅メーカーのコーディネーターにも読んでいただきたので話した内容の関連ブログをリンクさせておきます。

1)トーソーとタチカワのツインシェードの違いについて
        2009.2.26のブログ
 
 
2)プレーンシェード縫製の仕方(上から下から)
    2009.11.10のブログ
 
 
3)バーチカルブラインドのルーバーの最後の重なりについて
    2009.9.28のブログ
 
4)プレーンシェードの内付けの際の隙間
    2009.6.20のブログ
 
5)バーチカルブラインドの操作コードの長さの指示
    2008.11.29のブログ
 
6)クロス巻き込み窓と巾木との干渉(内付け)
    
 
7)アームホルダーの取り付け(入隅の場合)
    2009.10.15のブログ 
 
 
8)ロールスクリーンの隙間 
    2009.11.7のブログ 
   http://www.curtainkyaku.com/blog/52063050.html
   
    
   
9)プリエフ加工のロールスクリーン
    2009.8.15のブログ
 
10)お掃除ロボットエアコンとの干渉 
     2009.10.4のブログ
 
 
11)フジエFA1079とFA1192は水洗いできない
      2009.10.20のブログ 
 
      2008.9.14のブログ
 
     
12)ネクスティは正面付(Bフック)か天付け(Aフック)か
      2009.6.5のブログ


1)のトーソーとタチカワのツインシェードドラム式の違いでは、両方の現物サンプルを持っていってその違いを説明しました。「ワンチェーンのタチカワ」を アピールするのではなくもっと奥深い話をしました。

ツインシェードドラム式を勉強する中で気づいたこととして、今回発売になったサンゲツのアリアではツインシェードはトーソーからタチカワのメカにかわっています。

サンゲツにツインシェードを注文するとタチカワのワンチェーンのメカを使ったツインシェードが出来上がってきます。

タチカワのツインシェードドラム式の製作可能サイズは最大2900ミリです。同じメカを使っているサンゲツの製作可能サイズは最大4000ミリです。
(トーソーも最大4000ミリです。)

製造メーカーでもできないことをやってしまうのがサンゲツの力です。

これは、サンゲツとのアリア勉強会で宿題として見解をきいておりますが、どちらかというと売れないことを前提にしているようなのでここでは説明はしません。

イチかパチかの賭けです。当たるも八卦あたらぬも八卦です。
それは「うれない」

ちゃうちゃう、 「うらない(占い)」 です。

11)の「フジエFA1079とFA1192は水洗いできない」の話ではどよめきがおこっていましたよ。この商品は住宅メーカーのインテリアコーディネーターは好んで使っているのです。

フジエさん、しっかりフォローをお願いしますよ。



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初めてオーダーカーテンを注文される方への講座⑥ 防炎カーテン

初めてオーダーカーテンを注文される方への講座の第6回目です。今回は「防炎カーテン」について説明します。過去の講座に関しては欄外のカテゴリー「商品知識」をご覧ください。

これは「ぼうえんカーテン」と読みます。よく「ぼうさいカーテン」と言われる方がおられますが、それは間違いです。

mark2防炎カーテンについては、欄外のカテゴリーの「
防炎カーテン」を先にお読みください。

過去にも書いてきましたように、住宅においては消防法8条の2と3に規定されていまして、31m以上の建物においては防炎カーテンを使用しなければならないとなっています。

31m以上というのは11階建て以上にあたりまして11階建て以上のマンションにおいてはたとえ1階にお住まいでも防炎カーテンを使用しなければなりません。
一般の住宅においてはその限りではありません。)


「消防法」という法律では、11階建て以上のマンションにお住まいの方は、「防炎カーテン」をしなければならないのです。

しかし、実際においては罰則規定もありませんし、入居後に消防検査があるわけでもなく、野放しにされているのが現状です。当店でも、お客様に対してはポスティングチラシでその旨を告知していますが、積極的にマンション名をお聞きして「防炎カーテン」でなければならないですよといっているわけでもありません。

ほとんどのカーテン販売業者はそうだと思います。
リーズナブル価格の商品に防炎品が少ないからだと思います。
マンションの内覧会のカーテンのオプション販売会では、事業主の立場がありますので、 一応防炎カーテンをすすめると思います。

火災保険においても、防炎カーテンをつけているからといって、今のところチェック項目には入っておらず、契約金額が安くなるわけではありません。
また、逆に火災が起こった時に防炎カーテンをつけていなかったから、法令順守でないから支払いがされないということもありません。
私が取引のある損保会社に伺ったのですが、損保会社自体、防炎カーテンのことはまったく意識ありませんでした。

お客様の判断におまかせしています。


「防炎」カーテンには、糸に燃えにくい繊維を使ったもの(難燃素材)と、後から普通のカーテンに「防炎加工」を施して燃えにくくしたものとの2種類があります。

防炎ラベルには(イ)(ロ)(ハ)(ニ)とランクがあります。
(イ)ラベルは水洗い洗濯、ドライクリーニング後も再処理が必要でないもので、一般にはこれを防炎ラベルと我々では言っています。

(ロ)はドライクリーニングのあと、(ハ)は水洗い洗濯のあと、(ニ)は両方ともあとに再処理が必要な場合になります。

たまに、高層マンションの入居者で、消防法の規定で非防炎の生地にあとから防炎加工ができますかという問い合わせがあります。この場合、ほとんどの生地でできるのですが、洗濯すると再処理が必要となってくるため、洗濯するたびに防炎加工しなければ効果がないということになってきます。

そう説明をするとほとんどの方は、「それじゃ、いいです」となります。

3~4年前に(ホ)ラベル、(ヘ)ラベルというのができました。
これは、洗濯後再処理したもののラベルで、(ヘ)ラベルはポリエステル100%の商品に限るとなっています。

リリカラの商品には『(ヘ)防炎後加工可』という商品がたくさんあります。(ヘ)ラベルのとれる処理業者は限られていて、貼るシールで、あまり役に立つものでもなく屁みたいなラベルです。だから(ヘ)ラベル  くっさぁ~

日本防炎協会はラベルを発行することによって得られる収入は年間4億ぐらいありまして、ラベルをばんばん発行することによって儲かるようになっているのです。

ちょっと専門的な話になるのですが、今、インテリアの業界で防炎処理剤の問題で大きな動きがあります。

防炎処理剤はハロゲン系と非ハロゲン系(ノンハロゲン)がありまして、ハロゲンの臭素系難燃剤HBCDが水質汚染要因になるということで、ハロゲン系の防炎剤は使わないようにしようという方向性になっています。

日本インテリアファブリックス協会は2011年3月までにハロゲン系の防炎剤は使わないようしようという指針を出しました。

今使われているカーテンの防炎剤で、どのぐらいの商品がハロゲン系で、ノンハロゲンがどのぐらいかは良く分かりませんが、今回だした川島織物セルコンのフェルタは全点防炎商品ですべてノンハロゲン系です。

川島織物セルコンの青戸相談役が、日本インテリアファブリックス協会会長の時に旗振りされたために先陣をきりました。そのため、価格が旧商品に比べて7~11%値上がりしました。

臭素系難燃剤HBCDは禁止薬物でもなく、この商品をつかった防炎カーテンを取り付けていると家庭でなにか問題が起こるというものでもありません。
処理過程の段階で、この薬剤が河川に流れることが問題となっています。

これは世界的な動きで残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(ポップス条約)で方向性が決められています。

防炎剤でノンハロゲンとしては、リン系があり、今後カーテンの防炎剤はこれが主流となってきますが、これを使うことによって価格が大幅にアップします。定価でいうと300円~500円はアップします。

リン系は必ずしも安全かというとそうでもなく、中国では禁止薬物になっており、琵琶湖の水質汚染の問題もあります。

カーテン屋としては、私はまだいろんなことを知っている方ですが、この程度の知識しかありません。



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初めてオーダーカーテンを注文される方への講座⑤ 本縫いすくい縫い

初めてオーダーカーテンを注文される方への講座の第5回目です。

過去の講座は欄外のカテゴリー「商品知識」をご覧ください。


6月5日のブログ 「初めてオーダーカーテンを注文される方への講座①
AフックBフック

6月6日のブログ 「初めてオーダーカーテンを注文される方への講座②裾の仕様

6月9日のブログ 「初めてオーダーカーテンを注文される方への講座③1.5倍、2倍使い

6月10日のブログ 「初めてオーダーカーテンを注文される方への講座④ 巾継ぎの問題

今日は本縫いすくい縫いについてお話します。

本縫いというのは普通にミシンで縫うやり方です。(下の写真)

CIMG2377






















遮光の生地に裾の折り返し部分を縫っています。糸は説明するのに分かりやすくするためわざと赤い糸を使っています。

右半分は表側です。糸がはっきりみえます。遮光の生地で針穴から中の黒い糸も垣間見えます。

下の写真は1本糸のすくい縫いです。
CIMG2378























糸はわかりやすいように赤をつかっています。右半分が表側です。どこを縫っているかあまりわからないと思いますが、写真をクリックすると拡大しますのでなんとなくわかると思います。
裏側は左半分は裏側です。糸が表に出ないように掬うように縫います。(まつり縫い)


一般的にカーテンの縫製は本縫いが多いですが、高級仕様ではすくい縫いをします。それは糸が表にでないので綺麗からです。写真のような遮光の生地もすくい縫いをおすすめします。



先日、住江織物の展示会に行って展示サンプルをみながら担当者から説明をうけていたところ、スミノエはすくい縫いを標準仕様にしているらしく、すくい縫いにしたことによって縫製クレームがいっさいでなくなったということを話されていました。

ということは、本縫いをしていた時は、縫製クレームがよくあったということでしょうか。

すくい縫いをした方がキレイになるのは間違いありません。

すくい縫いの欠点は糸を引っかけたりして切れると一気に全部ほどけるのです。

それを防ぐのは2本糸のすくい縫いです。詳しくはこちらの
ブログをお読みください。


CIMG2379























これが、2本糸のすくい縫いミシンで縫ったものです。右が表側で、写真をクリックして拡大すれば縫い目がなんとなくわかると思います。左側が裏側です。裏側には直線縫いの糸が見えますが表側には糸がみえません。これを専門用語でおくまつり縫といいます

おくまつり縫いに関しては、手縫いしているところがYouTubeの動画でありましたのでご覧ください。


おくまつり縫いとまつり縫いを同時に2本の針のミシンで縫うのをカーテン縫製業界では、2本糸のすくい縫いといいます。
このやり方では、1本糸がきれても全部糸が抜けることはありません。

スミノエのショールームで展示サンプルをみていたら、スミノエは2本糸ではなく1本糸のすくい縫いでした。

メーカー縫製で、2本糸のすくい縫いをしているのはフィスバ、リリカラ、フジエテキスタイルだけだと思います。

日本の最高峰の川島織物セルコンのフィーロ縫製でも、2本糸ではなく1本糸のすくい縫いです。

フィスバがタイで縫製していてニホン糸のすくい縫いなのに、川島織物セルコンは日本で縫製していて1本糸とはこれいかに?

しょうぶな~

川島織物セルコンは、シェードのリング付きテープを縫うのは2本糸(針)でした。ちょっとこだわるところがちがうのですね。



当店のすくい縫いはすべて2本糸のすくい縫いミシンを使っています。

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初めてオーダーカーテンを注文される方への講座④ 巾継ぎの問題

1年に1回ぐらい、せっかくオーダーで注文したのに巾継ぎされているのはおかしいとクレームをいう人がおられます。

オーダーカーテンには巾継ぎがはいります。

スーツにも背中のど真ん中に巾継ぎが入っているように、ほとんどの布商品には巾継ぎが入ります。
カーテンで巾継ぎが入らないケースは小さい窓や横使いの生地をつかった場合です。レースに多いのですが3M巾の生地がありまして、これを横使いに使うと巾継ぎは入りません。

厚手(ドレープ)でも横使いの生地はあります。スペイン製に多く、国産でも以前はセルコンや五洋インテックスが出していましたが、あまり売れなかったのか最近は見かけません。当店でも、幅継ぎが入るのがイヤという人がおられましたので、横使い生地コーナーというのをつくりましたがほとんど売れませんでした。

ただ、既製カーテンには巾を継いでいないものがあります。片開きで巾1Mのもので、これは150センチ巾の生地を使っており、1.5倍使いをしますと巾継ぎなしでできます。これを2枚使って両開きで巾2Mの窓に使えば巾継ぎなしのカーテンになります。

カーテン生地の場合はほとんどが100㎝巾~150㎝巾で、タテにつないで、2倍使いにするならば仕上がり幅の2倍になるように巾継ぎをします。

巾使い

 

 

 

 

 

 

 

横使いの生地は下の絵のように生地を横にとっていきますので、巾継ぎなしのカーテンは作れます。その分、短い丈のカーテンを作る場合はかなりロスがでます。

巾使い2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当店ではお客様に説明するために巾継ぎした縫製サンプルを用意しています。

CIMG2070

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真の右側が巾継ぎをしたレースで左側は巾を継いでいないレースです。

CIMG2071CIMG2073

 

 

 

 

 

上の写真の左は巾継ぎしたレースを前からみたところで、右の写真はうしろからみたところです。

次に巾継ぎの位置ですが、これはカーテン屋としてあまり触れたくない問題です。

今までちょっとだけ書いてきましたので、まずは過去のブログをお読みください。

2005年6月29日のブログ「フィスバの縫製」

2008年1月24日のブログ「川島織物セルコンのフィーロ縫製について④ハギ合わせ(巾継ぎ)の美しさ」

2009年4月2日のブログ「メーカー縫製」

フィスバや川島織物セルコンのフィーロ縫製のように、巾継ぎ位置をヒダ山のふもとに持ってくるのがベストだと思っていますが、実際のところ、時間と費用の問題でなかなかそのようにできません。

フィスバの縫製代は1500円/㎡です。川島織物セルコンの縫製代は1900円/㎡(形状記憶加工代含む)

巾200×丈200センチの2倍使いのオーダーカーテンを作るには生地要尺で約10㎡必要で、フィスバの縫製代だけで15000円かかります。川島織物セルコンのフィーロ縫製にいたっては2.3倍使いですので、形状記憶加工代は含んでいますが、縫製代だけで20000円以上かかります。

通常の我々の縫製代の2.5倍~3倍の価格になっています。

フィスバの縫製は無理やりヒダ山のふもとに持ってきていますので、ヒダのウエーブは歪な形になっていますので、形状記憶や簡易型形態安定加工はかけられません。

川島織物セルコンのフィーロ縫製は専門店では総スカンで、巾継ぎの位置にこだわらないで2倍使いにして、形状記憶加工をするのが一般的になってきています。そうすることによってすごく安くなりお客様にとってもメリットになるのです。

結局のところ、縫製代に見合う縫製ではなかったということになるのでしょうか。

巾継ぎの位置をすべてヒダ山のふもとにもってくるのは、ひじょうに難しいことなのです。

巾継ぎ位置はいろんなところにきます。何卒ご理解ください。

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初めてオーダーカーテンを注文される方への講座③ 1.5倍、2倍使い

以前はオーダーカーテンといえば2倍使いで、既製カーテンは1.5倍使いと言われていたのですが、最近はオーダーでも1.5倍使いすることもたくさんあります。
オーダーカーテンと書いてあって、サイズは自由に決めることができるのですが、それが1,5倍使いなのか2倍使いなのかが書いてないことがよくありますので注意して確認してください。

この1.5倍使い、2倍使いというのはどういう意味なんかと言いますと、簡単に言いますと生地の量なんです。

1,5倍使いというのは、カーテンはヒダをとっていますので、上のサイズをはかって1mあったとしたら、裾をはかったら約1.5mあるのを1.5倍使いといいます。逆にいうと横巾1mのカーテンをつくるのに1,5m幅の生地をつかってヒダをとるのをいいます。

2倍使いというのは同様に上のヒダのとっているところを測ったら1mしかないのに裾を測ったら2mあるのをいいます。横巾で生地を約2倍取るのをいいます。

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上の写真の左は1,5倍使いの1つ山ヒダ

真中は1.5倍使いの2つ山ヒダ

右は2倍使いの3つ山ヒダ

1.5倍使いの2つ山ヒダ ↓

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1.5倍使いといえば、2つ山が一般的です。この場合、ヒダとヒダの間が16~18センチになり、カーテンを開けた時はあまりきれいではありません。巾1mで7つのヒダ山

当店では1.5倍使いの時はほとんど1つ山をすすめています。

1.5倍使い1つ山ヒダ ↓

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1.5倍使いで、1つ山にすると2倍使いと同じようにヒダ間隔を12~13センチにすることができ、巾1mで9つヒダがとることができます。ヒダ間隔があき過ぎない方が、カーテンを開けた時の納まりがきれいなんです。
当店では1.5倍使いでは形状記憶加工をお勧めしています。

2倍使い3つ山ヒダ ↓

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これが、今までの一般的なオーダーカーテンのイメージです。ヒダが3つ山で裾は生地が2倍ありますのでボリュームがあります。

2倍使いならば必ず3つ山とは限りません。2つ山ですることもあります。その場合はヒダ山が高くなります。下の写真はアスワンの10年前の純生メーカー縫製です。

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1.5倍使いと2倍使いは見た目も違いますが、使う生地の量が違ってきますので金額も大きく違ってきます。

今は1.5倍は安っぽいということはないと思います。きちっと縫製していれば問題はないし、形状記憶がかかっていれば美しいです。開けた時のたまりが大きくなるのがイヤとか、大きな柄で柄を見せたいときは1.5倍でいいと思います。

オーダーされるときは、1,5倍使いと2倍使いの違いを理解した上でご購入ください。

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初めてオーダーカーテンを注文される方への講座② 裾の仕様

見積りに「裾折り返し」か「裾ウエイト巻き込み」と書いておくと、「それはなに?」と聞かれることがあります。

来店打ち合わせの時は必ず説明はしていますが、十分に伝わっていなかったり、見積もりを先にする場合などで、見積もりが縫製指示書と連動していますので細かなことも書かれています。

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上の写真の左側が裾ウエイト巻き込みで右側が裾10㎝の折り返しです。

ドレープ(厚手)カーテンは裾折り返しですが、レースは上の写真のように裾ウエイト巻き込みか折り返しか選択できるようになっています。

基本的にヨコ使いのレースは裾ウエイト巻き込みをお勧めしています。下の写真

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当店の場合は、裾にウエイトを入れて生地で巻きこんでいます。
他店やメーカー縫製との違いはこちらをご覧ください。

裾ウエイト落ちこのように生地を巻き込むようにしないと、よく洗濯をしたりすると左の写真のようにウエイトの部分が落ちてきます。

以前は当店でも、今一般的によく使われているようなウエイトロックをしていましたが、カーテンクリーニングを始めて、このような問題に気づき、5~6年前より生地を巻き込む「本縫いウエイト巻き込み仕様」に変えています。この仕様ならば、家庭で何回洗っても大丈夫です。

下の写真は裾折り返し仕様です。

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裾の部分が三重になります。基本的にはタテ使いで巾継ぎをしなければならない場合にすることが多いのですが、巾継ぎをしなければならない生地でも、当店の場合は「裾本縫いウエイト巻き込み仕様」ができます。

レースに形状記憶加工をする場合は下のような江戸打ち紐で巻きロックをさせていただいています。ここにはウエイトが入っていませんが、形状記憶がかかっていますので、きれいなウエーブがでます。

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